漢拏山(1,950m) 韓国 (済州島) |
家族揃っての最初で最後の海外遠征登山でした。
1992年7月22日 同伴者 Wife & 子供3人 |
子供達の航空料金が小児料金最後となることが理由で家族そろっての初の海外登山でした
夏休み初日の21日に成田を発ち釜山経由で済州島入りしてオリエンタルホテルを基点に
済州島でのバカンスを楽しむことになった
登山開始前にホテルマンに入山・下山時のタクシーを手配していただき送迎時間通りに登山することと相成りました
到着翌日の漢拏山登山を決行しましたが下界(済州市内)では夏の陽光まっ盛り(気温30度前後)でありましたが
いざ漢拏山へ向かうと濃霧から霧雨状態で御里牧(어리목オリモッ)コースの登山口より雨具着用状態での
子供連れ登山にしては、いささか可哀想すぎる気持ちで一杯でした
1992年7月22日(晴れのち霧雨) 御里牧(어리목オリモク)コース~霊室(영실ヨンシル)コース オリエンタルホテル---(タクシー)---御里牧(어리목オリモッ)登山口970m地点--- 寺祭碑岳(사제비동산サジェビトゥンサン)1400m地点--- 威勢山岳避難所(윗세오름ウィッセオルムデピソ)1700m地点---五百羅漢(오백나한オベクナカン)--- 霊室休息所(영실휴게소ヨンシルヒュゲソ)1300m地点---(タクシー)---オリエンタルホテル (コースタイムは記録不詳にて記載できません) |
御里牧(어리목매표소オリモッメピョソ)970mにて国立公園入場料(600ウォン)を支払い
登山開始(AM10:00) しばらく(20~30分程度)は林間のなだらかで幅も広い登山道を歩くと
御里牧渓谷の沢を横断していよいよ登高距離を稼げる登りとなる
海抜1200mと表示された位置表 |
溶岩登山道にて小休止 |
途中には이정표(イジョンピョ)と呼ばれる道しるべがあり漢拏山ならではの
溶岩石に海抜(해발ヘバル)800m・1000m・1200mと徐々に標高を稼いでいることを知らせてくれます
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登山開始より1時間半を過ぎた頃にやっと森林限界を抜け
這い松や高山植物の咲いている高山の雰囲気が味わえる地帯へ到達しました
このあたりが寺祭碑岳(사제비동산サジェビトゥンサン)と呼ばれているところで
もうすでに1400mに達した地点です
濃霧のために視界が10~20m前後と遠望は利かないものの
咲き誇る高山植物が心地よく迎えてくれます
次第に傾斜もなくなり、緩やかな草原地帯を歩くようになると濃霧のなかに突然と
威勢山岳避難所(윗세오름ウィッセオルムデピソ)1700m地点が現れます(PM1:00)
気温も15度前後と夏用の衣服を着用して我々は鼻水を流すような陽気にあらためて登山の慎重さを教えられます
威勢山岳避難所(ウィッセオルムデピソ)周辺には私達同様な登山者が思い々に
濃霧に包まれた広場で大勢休憩しておりました
威勢山岳避難所にて |
小屋には国立公園監視人が常駐しており、そこからの漢拏山頂上へは登山禁止だとジェスチャーするのだが
何せ無知な我々には何んで登ることが出来ないのかが今一理解できませんでした
当時の私ではハングル理解力にも限度があり
その日の天候が好ましくないから登頂は控えるようにとでも理解したのでしょうか?
ともあれ監視人の注意を厳守して登頂はあきらめることにしました
後で知ることになるのだが韓国特有の自然休息年制という登山規制が漢拏山に限らず全国の国立公園にあることを
(毎年規制対象地域は変わるのであるが漢拏山の今回のコース中威勢山岳避難所から
山頂までは、その後十数年間規制が解かれたことがありません)
当日は濃霧のなかで5~6枚はシャッターチャンスがありましたが1枚とて容姿が分かるものがありません
終始カメラはザックの中状態で最初で最後の家族揃っての海外登山という大イベントに
満足な写真が1枚も写せなかったことを今でも悔やんでおります。自然が相手なレジャーの宿命でしょうか・・・残念
20分程度の休憩をとり下山時間の心配から下山を開始
依然と視界が利かない岩だらけの登山道を30分ほどで周囲の雰囲気がロックガーデン的に溶岩の奇岩が現れました
この付近が五百羅漢(오백나한オベクナカン)と呼ばれる地帯でしたが
視界が10m程度しかないために全体の風貌は見渡せません
尚30分程度で下山すると八角形をした霊室休息所(영실휴게소ヨンシルヒュゲソ)1300m地点に到着する
ここで登山道も終え、売店にてドリンクなどを子供たちに振る舞いしばしの休憩をとる
霊室売票所(영실매표소ヨンシルメピョソ)1000m地点まで送迎タクシーの約束をしているために
アスファルト道路を30分ほど黙々と歩くと15mほどの橋を渡るとタクシーの待つ
霊室売票所前の駐車場に到着し無事に漢拏山登山を終えることができました
せっかくの夏休みに鼻水を流させるような登山に同行させた子供たちは どのように感じたことでしょうか?
帰路、タクシーが高度を下げるにつれ、ぐんぐんと気温も上がり済州市につく頃には
Tシャツ1枚でも汗ばむ陽気に山頂部と下界の温度差に改めて驚きました
因みに翌日は咸徳(함덕)ビーチにて海水浴を楽しみ4日間の済州島滞在を終えた
また、このコースは時間の少ない旅行者には向いているコースだと思います