家族登山のアーカイブス日記

宝剣岳 2931m)  (長野県)

 

家族揃っての始めてのアルプス登山でした。

 

1987年9月21日(夜行日帰り)   同伴者  Wife&子供3人  

 

 

 

【20日】 自宅===(中央自動車道)===駒ヶ根IT===黒川平駐車場===(バス利用)===しらび平駅===(駒ケ岳ロープウエイ)===千畳敷駅---八丁坂---乗越浄土---天狗岩(宝剣山荘・天狗荘)---宝剣岳山頂---天狗岩---乗越浄土---八丁坂---ホテル千畳敷===(駒ケ岳ロープウエイー)===しらび平駅===(バス利用)===黒川平駐車場===駒ヶ根IT===(中央自動車道)==自宅

(コースタイムは記録不詳にて記載できません)

 宝剣岳の地図

 

 

秋分の日の休みを利用してアルプス登山を試みようと前夜に自宅を出発しました

現地到着が深夜になるために車内で仮眠できるようにと寝具を用意して

一路中央自動車道をひた走り駒ヶ根ITの料金所に到着するや

徴収係の方の足元に何と!練炭火鉢が置いてあるでは無いか! 

東京から比べるとかなり冷えているんだなぁ〜  まだ9月だというのに

しらび平まではマイカーで行く事が出来ずバスかタクシーしか入れないために

途中の黒川平でバスに乗り換えなければなりません

到着が深夜という事で駐車場は無人でしたが遠慮がちに駐車して朝を待ちました

翌朝バスの停留場周辺を散策していると、吾亦紅(われもこう)が秋の風情を感じさせてくれ

始発のバスを待ちました。7時過ぎたころバスに乗車しくねくねと狭い道路をしらび平を目指します

 

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千畳敷カールにて

 

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宝剣岳をバックに

 

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千畳敷カールにて

 

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千畳敷カールにて

 

しらび平が標高1,661mですので駒ケ岳ロープウェー千畳敷までは

千mを一気に運んでくれることになります

山上駅は千畳敷カールにあり立派な「ホテル千畳敷」などの施設が完備していて

食事やみやげものを売る店などがあります

秋のせいか千畳敷カールには高山植物等の姿はちらほら程度の寂しさでした

準備も早々に頂上を目指して登山開始!

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八丁坂にて

 

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八丁坂を登りでストライキする次男坊

 

千畳敷カール内は緩やかな道を北方へ行き、八丁坂に差し掛かるころから

本格的な登りとなる  道幅も十分にあり子供のペースに合わせてのゆっくり登山です

後続の方たちに先を譲りながら確実に高度を稼ぎ、稜線に辿り着いたところが乗越浄土です

ここは木曽駒ヶ岳、宝剣岳、伊那前岳などの登山ルートの分かれ道になっていて

左には宝剣山荘の青い屋根と天狗荘の赤い屋根の2軒の山小屋が見上げられます

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乗越浄土にて

 

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乗越浄土にて

 

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南アルプスバックに

 

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乗越浄土にて

 

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宝剣岳

 

ここまで来た時に次男(当時4歳)に異変が生じてしまいました

唇が紫色に変色しかかって、まさしく高山病でした

これ以上無理は出来ずにWifeと次男は上に見える山小屋までとして

私と長女・長男の3人で3頂上を目指しました

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駒ケ岳分岐にて

 

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天狗岩をバックに

 

天狗岩が稜線右横すぐに見え、いよいよ頂上までの岩稜づたいの道を登りだすが

道と言うよりは岩場をクライムすると表現した方が良さそうなルートでした

クサリやロープのお世話になりながら前後を登られておられた方々の励ましもあり

長男6歳も無事に登頂することが出来ました

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宝剣岳山頂

 

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白根三山と富士山

 

頂上では皆さんに良くここまで頑張ったね!とお褒めを頂戴しまして

得意満面な顔をしていたのが印象に残っております

快晴のために頂上からの眺望も素晴らしく北・南アルプス・御嶽山・富士山

そして中アの木曾駒ケ岳・空木岳など日本の屋根がすべて見える様でした

下に残した次男の容態が心配で長居は出来ず、そそくさの下山となり

宝剣山荘で待っていたWifeと次男と合流し一気に高度を下げました

高度の低下に伴い症状も快方に向かい千畳敷に着く頃には何時もの様子に戻っておりました

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山頂にて居合わせた登頂者全員で集合写真

 

登り実働3時間以上をかけてのゆっくり登山でしたが子供たちの頂上まで登りついた

充実感溢れる顔を見ることができ、また3000m級の山を目標にしようと決意いたしました

往復の高速道路料金や駒ケ岳ロープウエイ+バス代はバカになりませんが

日帰りでこんな登山を楽しましてくれた宝剣岳に感謝

ありがとう宝剣岳

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