『登山と音楽』というと、特に音楽にあまり関心のない方にはぴんとこないかもしれない。でも最大の共通項は、『平和』である。至極当たり前のことで、改めて説明するのも、はばかれるが確認したい。最近でのイラク、だいぶ時代は遡るが、朝鮮、ヴェトナムでの戦争。このような事態では登山、音楽など、とんでもないということになるだろう。また、かつての日本でも、戦時中は、登山も音楽も戦時下に役に立てるものだけ認められる、ということだった。政治的、経済的にも、精神的にも、健全な普通の登山・スポーツ、音楽・芸術文化は平和なしには成り立たない。 日本国憲法9条については、労山会員の中でも色々な御意見があるのは、十分承知している。しかし、まがりなりなりにも戦後60年余、国内において平和が保たれたのは憲法9条のおかげだと、私は確信している。最近9条を改悪する動きが強まっているが、私は何としても阻止したいと切望している。私には子供がいないが、9条が改悪されて、実質的にアメリカへの戦争協力に加担するような国に日本がなったら、あなた達の子供や孫の将来はどうなるの!?と、強く問いたい。私は、この四年ほど、毎年、原水協主催の千葉市内平和大行進に参加している。もっと多くの労山会員の参加を切望したい。 …とここまでは所謂、千葉労山理事長的発言?で、ここから本題に入りたい。 『登山』と一口に言っても多様なジャンルがある。私の独断と偏見で、それぞれに適合する音楽を、反論覚悟で勝手に述べたい。まず、私のあまり得意でない沢登りには、演歌か暗めのジャズが似合う。普通の登山道でも沢っぽい所を歩いての私の感想である。 私の音楽専門分野はクラシックだが、個人的には「ド演歌」以外はジャズも民族音楽も全て愛好している。 大変ローカルな話で恐縮だが、先日、京成八千代台駅のユアエルムの催し物で聴いた、寺内たけしベンチャーズ・コピーバンド『成田テリーズ』が演奏するグループサウンドのエレキギターには痺れた!! わが青春時代を、ビートルズはもちろん!P.P.M.、ブラザーズ・フォー、サイモンとガーファンクル、カーペンターズ、そして数々の内外のフォークグループと共に過ごした。カミさんと死んだ妹と『七右衛門ファミリー』というフォークグループを結成して活動していたこともある。 私の登山の専門分野というか、実はこれしか能が無いのだが…。普通の尾根歩きには、やはりクラシック。ただし楽器が限られる。私の専門楽器ファゴット!と叫びたいところだが、悔しいけれど、何といっても金管楽器のホルンがピッタリする。晴れた日の快適な尾根歩きにはモーツァルトのホルン協奏曲が、思わず谷底から聴こえてくる。(因みに、毎朝7:40分頃のNHKラジオの航空関連情報のBGM
に流れる音楽である。) 雨模様や、暗めの尾根歩きには、誰が何と言おうと、ブラームスの『ホルン3重奏曲』以外考えられない。ぜひご鑑賞あれ! 最後に、これも私の得意でない本格的なきびしい岩登りの音楽には、ハードロック!? なんちゃって……。(おーい!座布団五枚、とんなさい!!) 千葉労山40周年記念誌・投稿
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