2008/11/20更新
（ソラクサン）
韓国でクライミングを楽しむには効率良く計画せねば攀じれるルートも限られてしまいます
一般道から直接取り付けるルートは極一部で周辺の地形の把握が不可欠です
１ルートでも多く攀じるには効率良い計画が必要でしょう
せっかく海外まで行き１ルートでは淋しいですよね！
雪嶽山には魅力あるルートが多数あります
アプローチが簡単なソウル周辺の岩場や蔚山岩などは日本からクライマーが訪れていますが
雪嶽山の奥深きにあるルートはほとんど攀じられておりません
是非、計画に組み入れて見られては如何でしょうか
《雪嶽岳の主稜》
西北稜線（ｿﾌﾞｯﾇﾝｿﾝ) 主峰・大青峰から西方に伸びる尾根（一般道）
華彩稜線(ﾌｧﾁﾞｪﾇﾝｿﾝ) 主峰・大青峰から北東へ伸びる尾根（現在規制により通行できない）
恐竜稜線(ｺﾝﾆｮﾝﾇﾝｿﾝ) 主峰・大青峰から北へ伸びる主稜（経験者向き） ザイルは不要
《内雪嶽（伽耶洞渓谷圏）の主なルート》
一般の入山は規制されている距離５Kmに及ぶ内雪嶽を代表する最長の岩稜
※１ 規制されているルートですが何故か大勢のジモピーが登っています
《外雪嶽（千佛洞渓谷圏）の主なルート》
《雪嶽谷周辺》
⑪天花臺リッヂ（ﾁｮﾝﾌｧﾃﾞﾘｯﾁﾞ） 雪嶽谷圏を代表する最長のリッヂ
中級）5,7~5,8 登攀時間 6~9h
⑭ソクジュギルリッヂ（中級）5,7 登攀時間 3~4h
⑫黒虎ギルリッヂ（中級）5,6~5,7 登攀時間 3~4h
⑬閻魔ギルリッヂ（中級）5,8 登攀時間 3~4h
⑮虎峰リッヂ（中級）5,6~10a 登攀時間 3~4h
⑱七兄弟峰リッヂ（中級) 登攀時間 7~8h
⑳星ギルリッヂ（初級）250m 8P 登攀時間 4~5h
⑲七星峰リッヂ（初中級）5,8 登攀時間 4~5h
《飛仙臺周辺》
⑨三兄弟峰リッヂ（上級）475m 13P 5,10b 登攀時間 11h
B 赤壁（フェース）
A 将軍峰東面壁（フェース）
A 将軍峰南西面壁（フェース）
兄弟峰リッヂ
⑯低峰リッヂ（中級） 登攀時間 4~6h
⑰赤十字ギルリッヂ（上級）300m 8P 5,10 登攀時間 5~6h
⑧集仙峰リッヂ（中級）
⑦烽火臺リッヂ（初級）5,7 登攀時間 4~5h
《外雪嶽（小土旺谷・土旺谷圏）の主なルート》
《小土旺谷周辺》
⑤一編の詩をルート（初級）5,6~5,8 8P 登攀時間 3h
小土旺谷岩場（フェース）（上級）
《土旺谷周辺》
①慶原大リッヂ（中級）5,7~5,10 11P 登攀時間 5h
②ｿﾑﾀﾘへ追憶リッヂ
③星を掴む少年たち（中級）5,6~5,9 400m 11P 登攀時間 6h
④土旺左谷リッヂ（中級）300m 7P 登攀時間 4~5h
⑥竹戍峰リッヂ（初中級）5,8 9P 登攀時間 4~5h
《外雪嶽（蔚山岩圏）の主なルート》
《蔚山岩頂稜縦走ルート》
初誕生祝いルート（高級）蔚山岩全頂稜縦走ルート 登攀時間・２泊３日 別表参照
一つになるルート（上級）別表参照
私たちのルート（中級）別表参照
《蔚山岩壁ルート》
《彌矢嶺周辺》
神仙臺リッヂ（初級）5,5~5,8 登攀時間6h
《南雪嶽圏の主なルート》
無名岩稜（上級）2000m 12峰 １泊２日
弥勒峰リッヂ（中級）距離2000m 11P 登攀時間 10~12h
夢遊桃源図（初級）5,4~5,7 500m 8P 登攀時間 5~6h
寒渓山城岩稜（初級）距離7000m 登攀時間 8~10h
《點鳳山の主なルート》
七兄弟峰リッヂ（中級）370m 19P 5,5~5,10a 登攀時間 7~8h
萬物相リッヂ（中級）5,6~5,9 登攀時間 6~7h
萬景臺リッヂ（初級）5,6~5,8 登攀時間 5~6h
展望臺リッヂ（初級）距離700m 10P 登攀時間 2~3h
登攀は各自の技術レベルで選択し各自の責任で
技術レベル（初級上）
竜牙長城稜は地図のほぼ中央に位置してます
韓国では岩壁のフリークライミングやリッヂ登攀と呼ばれる長大な岩稜登攀が盛んです
雪嶽山でも内雪嶽にあるクライマー憧れの屈指なリッヂを紹介します
写真でも分かりますように切り立ったリッヂが６Ｋｍにも続き健脚者でも９～１０時間行程です
途中でビバークを行程に組み込むパーティーが半数はいるほどです
ただし、ここは数年来に渡って事故多発を理由に立ち入り禁止措置が施行されています
しかし毎年、多くのジモピー登攀者が登っているのが現状です
立法により違反行為者には５０万ウォンの罰金が科せられるとのことです
もし登られる方がお出でになりましたら自己責任にてご自由に登って下さい央に位置してます
を
外雪嶽一の素晴らし外雪嶽一の素晴らしいリッヂです
クライミング技術レベル （中級）
外雪嶽にあるクライマー憧れの屈指なリッヂです
内雪嶽山の一番人気が竜牙長城稜で内雪嶽山の一番人気が天花臺リッヂでしょう
天花臺リッヂ周辺が雪嶽山では一番変化に富んだ地形を呈し
周辺の岩稜を眺めながらの登攀はリッヂ登攀の面白さを教えてくれます
写真でも分かりますように切り立ったリッヂが２Ｋｍにも続き健脚者でも
８～９時間行程です。下山時間を含めて１２時間が必要でしょう
途中でビバークを組み込むパーティーもおり、フィナーレに相応しい
虎峰（ポムボン）の頭までクライムすれば最高のリッヂ登攀が楽しめます
雪嶽谷周辺も立ち入り禁止措置が施行されています
但し入山日の３日前までに国立公園事務所に届けを提出すれば
許可が出されます
天花臺リッヂは千佛天花臺リッヂは千佛洞渓谷より恐竜稜線まで直上するルートです
（ルート行程・難易度）
雪嶽山（ソラクサン）の北麓に位置する蔚山岩（ウルサンバイ）は
全幅・全高とも韓国最大の岩壁です
東よりＰ１～Ｐ３０まで３０峰の岩峰で構成される巨大な岩塊である
中央部には鉄階段により一般観光客でも展望台まで登れますが、
その他はすべてクライマーのみに許される聖域です
（ルートは初級～上級まで多種のルートが開拓されています）
岩壁周辺は観光地ともなっていますので地元観光業者や寺院及び一般観光客の
身上を害することの無いよう努める必要があるでしょう
登山口は雪岳山登山口と同じの雪嶽洞（ソラクドン）小公園です
（束草よりバスで３０分）岩壁基部までは徒歩で約２時間くらいです
（蔚山岩のフェースルート概念図）
蔚山岩のフェースルート概念表
蔚山岩のフェースルート概念表
蔚山岩の稲妻ルートの登攀の様子
蔚山岩の稲妻ルートの登攀の様子
蔚山岩（ウルサンバイ）の登攀はフェースクライミングとトルチャンチと呼ばれる
岩頂稜の全峰（Ｐ１～Ｐ３０）を継続縦走クライムに２分されます
トルチャンチとは韓国語で石の宴という洒落たネーミングが付けられました
トルチャンチは完全継続するには３泊４日が標準のようですが中間点の展望台及び
Ｐ２３より下降するなどで２泊３日or１泊２日の行程でも楽しむことが可能です
トルチャンチに関しては別掲載とします
写真の通りに蔚山岩（ウルサンバイ）は全幅２Ｋｍ・全高２００ｍともに韓国最大の岩壁で
多彩なルートが沢山ある快適な岩壁です
自然の岩場でのハードルートに自信のある方は是非トライして見て下さい
鋭く急峻な素晴らしいリッヂです
クライミング技術レベル （初級）
雪嶽山の入口である雪嶽洞小公園から、もっとも近い初級のリッヂを紹介します
雪嶽ロープーウェーの左側の谷（小吐旺谷）の３０分奥が取付です
アプローチは約１時間と短く小吐旺谷と吐旺谷を分かつ尾根上の露積峰へ直上する
抜群な眺望を誇るリッヂルートです
周辺は短いが急峻で変化に富んだ地形を呈し周辺の岩稜を眺めながらの
登攀はリッヂ登攀の面白さを教えてくれます
写真でも分かりますように切り立ったリッヂが８ピッチ（途中コンテ区間あり）続き
グレードも5,6～5,8と易しく登攀時間も３時間程度です
下降は露積峰の先の小岩峰より小吐旺谷側に慎重に下降をすることができます
雪嶽洞から余裕のある日帰り登攀が楽しめ、夜には束草（ソクチョ）大浦（テポ）の
刺身屋街で盛り上がれば旅の思い出も倍増間違い無し！ですぅ～
位置図 ルート図 雪嶽山の位置
恐竜稜線
（登山コース）
喜雲閣山荘～（恐竜稜線～天花台～１２７５ｍ～羅漢峰～馬等嶺～金剛窟～飛仙台山荘～雪嶽小公園
雪嶽山の縦走路をご紹介します
恐竜稜線は一般道では無く健脚コースです（ロープは使用せずに通過できます）
喜雲閣山荘～飛仙台山荘）間の退避用の建造物はありません 所要時間７時間以上
険悪路登山コース中では初級クラスで登山経験のある方なら問題はありません
そのコースを８年前に日・韓・豪の三ヶ国合同パーティーで歩きました
西北稜線
寒渓嶺～西北稜線～クッチョン峰～中青峰～大青峰～小青峰～喜雲閣山荘
山域は日本の丹沢山塊と同じ位の広さですが、地形が複雑で急峻です。
東海岸からほど近くて最高峰の大青峰（テチョンボン）は１７０８ｍの標高があり
登山口の標高が低いために登行には苦労を要します。
日本人登山客は滞在時間の関係でしょうか？
強行軍での日帰り登山をされて居られる方々が大半のようですが、
宿泊施設も随所にあり一泊ないし、二泊の山旅に絶好の山ですので、
ゆとりをもった登山計画で雪岳山の素晴らしさを楽しまれたらと思います。
一般登山道は良く整備されていてバリエーションルートも多々あり
個々の計画を充実したものに出来るでしょう。
是非一度は登ってこられる価値のある山ではなかろうかと思います。
ただ人気があるせいか雪岳洞（千仏洞渓谷・ロープウェー周辺）などは
観光客が増大しモラルなどの低下が少々残念です
