「関東名山の山旅」 おいらくの山日記           (2568m)

 

2007年4月5日(木)     同伴者  なし      (マイカー利用日帰り)

 

’06の9月より火山活動度のレベルが2から1に安全度が増した為に
信州の小諸側からのみ火口一歩手前の前掛山まで登る事が許されるようになったと知り

居た溜まらずには居れませんでした。

残雪の消えない平日に静かな山が歩きたいとの想いも後押ししたのでしょう。

2500m超の山は2年前の日光白根山以来でしたので胸が膨らんだ登山でした

自宅 04:30===練馬IC===(関越自動車道)===06:55小諸IC===07:15浅間山荘(天狗の湯)07:30---一の鳥居---08:15不動の滝---09:25火山館10:00---10:35賽の河原10:40---11:50前掛山分岐(シェルター)---

12:40釜山頂上(火口)12:55---13:05前掛山分岐(シェルター)---14:10火山館14:25---15:30浅間山荘(天狗の湯)15:55===小諸IC===(関越自動車道)===藤岡PA(休憩と食事1時間)===19:10練馬IC===20:00自宅着

浅間山の地図

 

上信越自動車道からの浅間山

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浅間山荘(天狗の湯)⇔不動の滝⇔火山館⇔前掛山分岐(避難シェルター)⇔浅間山火口

 

東京は桜が満開寸前で前日に降雪があり中級山岳では新雪が積もっただろうなぁ〜と思いを馳せる

前夜にネットで天候状態を認識すると移動性高気圧に覆われ晴天が予測できた

チャンスとばかりに夜明け前の3時に起床して浅間山への日帰り登山を決意しました

登山準備も前日にしてないのでゴソゴソとして家をでたのは4時30分になってしまった

関越自動車道から上信越自動車道を経由して小諸インターを目指す

埼玉県を通過する頃には、すっかり夜も明けきり上州三山(赤城山・榛名山・妙義山)の

素晴らしい景観が望まれる

軽井沢を過ぎると圧倒的な存在感を示す山が目指す浅間山だ!

 

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チェリーパークラインからの分岐点

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浅間山荘手前で出会ったカモシカ

 

上信越自動車道を小諸インターで出て国道18号線を少し戻って車坂峠へ続くチェリーパークラインを

登り、途中の浅間山登山口と標識のある分岐を右に浅間温泉へと向かう(約4キロ)

浅間温泉に到着は07:20。 もう1時間早く到着できていたらベストだろうなぁ〜と感じつつ

1日駐車を天狗の湯を訪ね依頼して浅間山を目指し出発

 

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登山基点の浅間山荘(天狗の湯)

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登山口の鳥居からスタート

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火山活動レベルの告知板

 

「火山館コース」のスタートの鳥居横には火山活動レベルと前掛山まで登山が

解禁になったとの告知板があり登山はすべて自己責任でとあった

 

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歩き始めの林道

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登山道脇の水流も凍てていた

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一の鳥居

 

前日の降雪で白くなった林道を30分歩くと一の鳥居を通過する

林道歩きからここより山道を高度を稼ぎつつ登って行く

 

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不動の滝

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二の鳥居

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上方の空が開けだす

 

一の鳥居から20分で不動の滝が見えてきた 滝はほぼ凍結して水流はチョロチョロ

不動の滝のすぐ上には二の鳥居があり火山館までのほぼ中間地点だと思います。

 

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陽だまりにて小休止

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笹薮帯へ入ると火山館は近い

 

登るにつれ右上方には剣ケ峰が聳え、行く手の空がどんどん開けて明るさを増す

陽だまりの木の根に腰を下ろして最初の小休止(至福な一服である)

 

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左上のトーミの頭

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浅間山の頂が顔を見せる

 

正面にトーミの頭の荒々しい岩壁が迫ると火山館も近い 右方には白い浅間山が顔を見せる

火山館下の沢筋は有毒ガスが噴出するようで硫黄臭を感じた

 

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火山館下の沢筋

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牙山(きっぱ山)

 

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火山館に到着

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火山館前にて

 

火山館は小諸市の職員さんが常駐して火山の監視と自然保護のアピールなどを目的にしている

兼避難小屋でもあるが宿泊はできない施設です

休憩するために入館して見ると職員さんが暖かいお茶を振舞ってくれ

本来なら物品販売一切しない施設とのことですから真心サービスだったのですね!

ご馳走さまでしたぁ〜」

 

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トーミの頭と黒斑山

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静かなタンネの森を歩く

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Jバンドへの分岐点

 

火山館から30分ほどで外輪山の鋸岳へ急登するJバンドへの分岐点に着くが、タンネの森の中は

このコース中一番残雪が多い地帯でした。 しかし気温のせいか適度のクラストでつぼ足にも悩まされず

快調に歩くことができた。森林帯ではルートファイディングには多少気を使ったが

浅間山の独特なスロープが招いてくれるので方向を見失うことはないですが視界が悪かったなら

どうだったのだろうかと思ってしまいました。

 

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黒斑山から蛇骨岳の外輪山

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仙人岳から鋸岳の外輪山

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森林限界にでる

 

森林限界の賽の河原でアイゼンと防風対策の着衣を装着して火山礫のスロープを登り出す

気温は以前零下の域で風力次第では体感温度は零下10度位であったであろう

厚手の純毛手袋を通してもピリピリと冷たさを感じ中級山岳の春はまだ遠きことを知らされる

火山礫のスロープを高度をあげるにつれアイスバーンとなりアイゼンの効果に感服し

火山活動による火山礫飛来時の避難用シェルターまで登ると分岐であった

右に前掛山、正面には明瞭ではない火口への登山道があり入口にはロープが張られ

立ち入り禁止の告示板が危険であることを促しておりました

いつしかロープの途切れから自己責任の下に火口を目指していました

登山道を外して登っている為に歩きづらいのも手伝い、周囲の素晴らしい展望を楽しみながら

一歩づつ標高差100m位を約1時間を費やし楽しみました

遠くは北アの槍・穂高、八ヶ岳全山、四阿山、草津白根山、上越国境の山々、尾瀬の山々、日光連山、奥秩父連山

眼下には前掛山が目前に、外輪山ではトーミの頭〜黒斑山〜蛇骨岳〜仙人岳〜鋸岳と続く稜線が

残雪とのコントラストが素晴らしい景観を呈していました(絶景ですぅ〜)

山頂からは携帯電話でWifeへ登頂の報告を長々としてしまいバッテリー切れを起す始末

はたまたデジカメもバッテリー切れが生じ、山頂からの撮影が数枚しかできないドジ三昧

 

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浅間山火口

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浅間山火口にて

 

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火口より前衛峰の前掛山を望む

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分岐にある噴火対策用シェルター

 

火口からは緩傾斜地帯を選んで歩が伸びシェルターまで10分で下降してしまった

シェルターは厚さ25mmの鋼板をアーチ型に成型したもので頑丈そうに見えましたが

写真右側の3つに別れた真ん中の鋼板が見るも無残に押しつぶされているではないか(驚き)

この鋼板をぺっちゃんこにした火山礫を想像すると!ぞっと!した

リターンは登行時のトレース頼りに快調に下山できました

 

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下山後の楽しみ「天狗の湯」

(レンズの曇りで締まらない写真ですがぁ〜)

バッテリー切れ後の最後の1枚(撮れてよかったぁ〜)

 

下山後は定番になってしまった(今更ではないんですがぁ〜)登山・温泉・名物料理ってな

コースが待っています。今回も登山口に温泉があるため、もっちろん入浴から

立ち寄ったのは天狗温泉(単純鉄冷鉱泉)であった

源泉は9.0度の冷鉱泉だそうで下山途中に見かけた沢筋に赤みを持った地点より引いているようです

源泉は透明だが沸かすと赤くなるという不思議な成分だそうです

鉄鉱泉としては日本一赤いお湯だとも言われており炭酸の成分も多いので炭酸鉄泉とも呼ばれている。
浴場は決して広くない内湯でしたが短時間の入浴でも湯冷めもしないで帰路につくことができました

今回は名物料理を食すことは機会を逃してしまいました(残念!)

 

2年ぶりに2500m超の山を登ることができ高嶺の魅力を再認識しました

活火山の鼓動を肌で感じつつ残雪を踏みしめての登行は最高

日帰りで気分転換させてくれたことに改めて感謝です

浅間山よ! ありがとう

 

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