鳥海山(秋田県・山形県)2236m 鳥海国定公園
2008年5月30日(金) 同伴者 ナシ (往復自家用車利用) |
残雪が恋しく東北地方の山なら充分楽しめるだろうと土日と前後2日を利用して家出した
日本気象協会のリアルな予報を出発前々日より分析するも期待できるものではなかった
しかし、この機会逃しては今シーズンは終わってしまうとばかり運を天に任せることにした
4日間休暇フル活用して飯豊連峰の梅皮花沢(石転び雪渓)を登るために東北まで足を運んだのだが
とりあえず初日は秋田県だけにしか晴れマークがなく2日目は東北地方全県雨予報
仕方ないので初日の晴れ予報を信じて一番遠い鳥海山へ向かうことにした
出発してから夜中ワイパーフル稼働の雨中ドライブを東北・山形自動車道と一人で7時間の運転
月山IT付近で、やっと雨が止んだ。半信半疑の晴れ予報ではあったが庄内平野まで来ると
青空も顔を覗かし、朝日も眩しく照りだしてきた。ほんまだ!予報当たったな!
鳥海山も頂上付近にはガスが掛かってはいるが、くっきりと見えてきた。さすが出羽富士と
呼ばれるだけあって雄大で秀麗な姿である。東北一の名山と言われる所以が分かるような気がした
(29日)自宅 23:30===(首都高)===千住大橋IC===(一般国道R4)===02:30矢板IT===(東北・山形自動車道)=== (30日)===月山IT===(一般国道R112)===湯殿山IT===(山形自動車道)===酒田みなとIT===(一般国道R7)===遊佐町(鳥海ブルーライン)大平山荘===06:50鉾立登山口駐車場07:30---09:50御浜小屋10:00---八丁坂--- 11:10千蛇谷下降点(1800m地点)11:20---12:10御浜小屋---13:20鉾立小屋 |
鉾立展望台より望む鳥海山
山形自動車道(庄内空港付近)より |
山形県側吹浦登山口にある大平小屋 |
大平小屋内部(無人小屋) |
夜、雨中7時間無休憩で一人のドライブは逸る心とは言え決して楽では無い
そんな苦労も鳥海山の姿を仰いだ途端に消え去っているではないか!
山形自動車道終点の酒田みなとITから国道7号線を一路北へ向かい、遊佐町から鳥海ブルーラインを
鳥海山登山口へ向かい登って行く。現在は無料で前日までは夕刻5時から朝8時まで通行できなかったのが
当日は全日通行可能になったとは知らなかったとは言えラッキー! ラッキー!
山形県側最上部の吹浦登山口(1150m)には国民宿舎の大平山荘(おおだいら山荘)と
無人小屋の大平小屋がある。貧乏登山者と言うのか?人の世話にはなりたくねぇ〜と思う登山者か?
にとっては無人小屋の存在は何物にも替えられない宝である。中を覗かしてもらったのだが外見の古めかしさとは
反比例して清掃の行き届いた見違えるような内部に感動した。アルプスに、このような山小屋があるだろうか?
秋田県側象潟口駐車場 |
象潟口に建つ鉾立山荘 |
象潟コースの登山口 |
大平小屋に1泊お世話になろうかなぁ〜とも思ったが吹浦登山口より50m標高の高い
この先2Kmほど先にある秋田県側象潟登山口へ行って見てから決めることにした
象潟登山口の駐車場周辺には鳥海国定公園の鉾立ビジターセンターと鉾立山荘と
秋田県にかほ市営の鉾立山荘があった。どのような宿泊ができるのか?と伺ってみたら
素泊まりオンリーの非常に綺麗で格安料金で泊まれる施設であることが判明
管理人には鳥海山登山出発前に下山後には時間次第ではお世話になりますとご挨拶をして
、初日の登山にいざ出発!
展望台までは整備された階段が続く |
展望台からの白糸の滝と鳥海山 |
酒田市方面と日本海 |
象潟町方面にも日本海が |
この日は一睡もしないで夜通しのドライブが多分に影響して心は登っているのだが
体が思い通りにならない。度々休憩をしながら焦らず登るのだが標準タイムの1,5倍は要してしまう
登山口より30分で雪渓を登ることになる |
吹浦・象潟ルートが合流する御浜小屋 |
扇子森付近からの頂上 |
可憐なミヤマキンバイ |
鳥海湖の向こうに丸い鍋森 |
御浜小屋よりは寒風を遮る物がない稜線を歩くことになるが上部はガスの中
寒風の影響で耐寒温度も下がる一方で、八丁坂にてウィンドヤッケ、毛糸帽、手袋と装着して上部を目指す
御田ケ原にて |
御田ケ原から望む鳥海山 |
鍋山を振り返る |
八丁坂付近にて |
寒風荒んで冬装束で |
稲倉岳を見下ろす |
雪渓の目印フラッグ
千蛇谷に下降した時点で時間経過が著しく遅れていることと、上部の視界が悪いこと
寒風による体力消耗などを考慮して、これ以上無理すれば翌日以降の計画に悪い影響が生じて
しまうと判断して登頂を断念し下山を決めた。GWの西穂高岳の二の前になってしまったが、これで充分だ!
鉾立山荘 |
鉾立山荘内部 |
料金表 |
炊事場 |
夕食 |
椎茸、なめこの味噌汁 |
新玉葱スライス、シャウエッセン3本 ゆで卵サラダ |
東北残雪流れ旅の初日は無理をしないで夜行の疲れを癒すために鉾立山荘に早めに投宿して
初日の夜は鳥海山の懐に抱かれながら午後8時就寝と相成る
当日の投宿者はイルボン一人だけでした
鳥海温泉「あぽん西浜」 |
入浴券 |
早朝から営業している |
翌朝は6時起床、朝食を済ませて7時30分に鉾立山荘に別れを告げ鳥海ブルーラインを象潟側へ下る
山形県側(遊佐町)よりもジグザグな道程だが秋田県側(象潟)はジモピーが馬鹿ッ花と呼ぶピンクの綺麗な花や
山つつじが見事に咲き誇っていて、価値ある山岳ドライブコースだと感じた
途中には奈曽の白滝が鳥海山の水を集めて幅11m、高さ26mと金峰神社の境内奥深くに轟いていた
露天風呂 |
浴室 |
足湯 |
2日目は終日の雨予報であるため完全休養日&移動日として一路国道7号線を南下して
新潟県境の飯豊連峰へ向かうことにした。同一県内でも南北150Kmの移動である
酒田市内では酒田港にある海鮮市場へ立ち寄り旅の食材調達などローカル漫遊を楽しみながら
途中の道の駅は3箇所に立ち寄り、自炊には欠かせない新鮮なローカル野菜も購入た
まさに山本譲二さんが唄う「道の駅一人旅」です
酒田港「海鮮市場」
国道7号線沿い山形と新潟の県境に位置する温海温泉近くでは手打ち二八蕎麦を2枚食して
道の駅「あつみ」・新潟県に入り、まほろば温泉を併設する朝日村の道の駅「朝日」、
18世紀の面影を今に伝えている旧米沢街道沿いの桂の関温泉ゆ〜むを併設する道の駅「関川」などに
立ち寄り、一路日本一の豪雪地帯と知られる飯豊連峰の登山口を目指した
鳥海山の頂上には立つことは叶わなかったが登頂だけが登山ではない
山を楽しむ、旅を楽しむ、楽しくなければ登山ではない
雑踏の無い山を楽しめることだけで充分です
今度はWife連れで高山植物咲き誇る時期に再び訪れたいと密かに思った
また来るよ!
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