「関東名山の山旅」 おいらくの山日記        茶臼岳(1915m)・朝日岳(1896m)

 

2007年4月20日(金)     同伴者  なし      (マイカー利用日帰り)

 

自宅 00:30===(東京環状7号線)===(国道4号線)===須賀川===(国道118号線)===(国道294号線)===(国道49号線)===05:40磐梯山ゴールドライン磐梯町側料金所05:50===(国道49号線)===(国道294号線)===白河===

(国道4号線)===那須町===(ボルケーノハイウェー有料)=== 08:40峠の茶屋(駐車場) 08:55---09:30高山植物分布案内板09:45---11:05茶臼岳11:25---11:55峰の茶屋跡避難屋---12:20剣ヶ峰巻き道終了点

12:30---13:00朝日岳肩---13:15朝日岳13:40---朝日岳肩---14:10剣ヶ峰手前の鞍部---明礬沢---

14:30高山植物分布案内板---15:00峠の茶屋(駐車場)15:10===15:40那須温泉元湯(鹿の湯入浴)16:40===黒磯===(国道4号線)===(食事・仮眠1時間30分)===(東京環状7号線)===23:30自宅着

 

那須岳の地図

 

 

ボルケーノハイウェーから仰ぐ那須連山

北関東を代表する名山を名残雪を踏みしめて歩きました

20年前の同時期にロープーウェーで茶臼岳の肩まで家族で登りましたが登山で訪れるのは初めてでした。

アプローチの利便性が良いせいか観光地化してはいるが那須連峰の容姿はアルペン的で

強風が吹き荒れる地としても知られ登山のターゲットとして人気がある日本百名山の一座です。

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峠の茶屋駐車場→茶臼岳→峰の茶屋→剣が峰(巻き道)→朝日岳→明礬沢→峠の茶屋駐車場

 

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登山口(峠の茶屋)から仰ぐ茶臼岳

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峰の茶屋方面

今回の主目標は会津磐梯山だったが麓からの磐梯ゴールドラインの再開通を勘違いしてしまい

ゲートにて翌日開通を認識した次第です。慌てて登山対象をスペアであった那須連山と変更し

急いで那須温泉郷まで引き返したのであった。 どちらも火山ですから まっ!良いか!

未明の00:30に東京を出発して一般道路オンリーで会津まで行き、引き返すまで寝ずの400kmは

強行軍ではあった。 会津磐梯山は次回の楽しみに温存しておきましょうかぁ〜

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毛糸の帽子を被せられた高麗犬

nasudake005.JPGスタートして30分で峰の茶屋が見えた

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茶臼岳まで直登することに

そんな訳で登山開始が9:00になってしまった。前々日に通過した低気圧の影響で関東北部の山岳地帯では

20cm程度の積雪があったようです。登山口の峠の茶屋から埋まっている鳥居を横から通過して先行者2〜3人の

トレースに従い静かな雪道を登っていく。ゆっくり30分登ると峰の茶屋が望まれる地点に到達。

そこから茶臼岳を見上げると頂上付近まで続く岩礫まじりのルートが見出せた。

一般道を歩くのも気が乗らずいただけに即決でダイレクトに頂上目指して直上開始する。

雪も適度に締まっていてキックステップで十分快適であった。途中には硫黄臭の噴煙が岩礫中から噴出して

いる箇所があり、改めて那須岳が活きていることを教えてくれた。

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峰の茶屋を望む

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剣が峰

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朝日岳

峰の茶屋より高度が高くなったところで一般道にでてカルデラの北端に登りついた

群青の空と白い雪、黒々とした岩礫のコントラストがとても心地よい

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硫黄臭の噴煙が

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茶臼岳の火口北側にて

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茶臼岳山頂の鳥居

カルデラは直径150m位で深さは30m程度と2週間前に登った浅間山とはスケールが小さかった

カルデラの淵を時計回りに南西側にある三角点目指す。頂上には先行者が3名ほど居り一時の雑談に興じてから

カルデラ一周して先の朝日岳を目指した

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茶臼岳山頂にて

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北の朝日岳をバックに

 

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北方面には那須連山が素晴らしい

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たおやかな大倉山・三倉山を望む

4月下旬というのに未だ雪を装う連山に目を奪われながら峰の茶屋へ下り立った

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振り返ると茶臼の西側には噴煙が

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剣が峰から朝日岳へ続く山稜

 

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峰の茶屋跡避難小屋

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剣が峰の巻き道から見た朝日岳

ここから先、朝日岳方面へはトレースが見当たらず誰も向かっていないことを裏付けている

ヨッシャァ〜! バージンロードが歩けるぞ!とばかりに意気が高まり山屋魂がむっくむっくと・・・

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剣が峰を巻き終わった地点より茶臼岳

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剣が峰北側の岩峰群

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鎖が続く岩稜を歩く

剣が峰のトラバースは嫌らしい処だと承知はしていたがキックステップで一気に通過し

北側のコルにて蹴り続けた足をケアするために小休止しました。すると明礬沢へと続く雪渓が

下降ルートに利用できそうだと考え、帰路はここから下ろうと決めた

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朝日岳の肩にて

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朝日岳山頂まではトレースが無かった

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堂々とした茶臼岳

朝日岳までには一部痩せた岩稜上を歩くが風雪時でも安全なように鎖がフィックスしてあり

スムーズな登行ができました。朝日岳の肩に着いた頃より風が強まり保身にジャケットを着込む

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山頂まではバージンロードを一人で

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寒風の朝日岳山頂にて

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標識がなかった山頂

肩から朝日岳山頂までは僅か200mではあるが先行者のトレースが皆無で我一人

尖った山頂までのルートはバージンロードで登頂することができ、2週前の浅間山同様に独り占めであった

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朝日岳山頂より北方を望む(合成写真)

左から熊見曽根・1900m峰・三本槍岳と後方に旭岳(赤崩山)・前岳・赤面山の稜線

 

朝日岳山頂からの展望は素晴らしくて北方には三本槍岳の右奥に旭岳(赤崩山)の尖峰が

顔を見せていました。登行欲をそそる山容に次回はターゲットにと考えた

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朝日岳の肩の分岐標識

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寒風で体が冷える

 

 後は下山の一途。往路で下降点を確認していた剣が峰北側のコルまで下り、明礬沢へと

滑るように下り、3つ目の堰堤から対岸まで100mほど登行して高山植物云々と書かれた

案内板の所で一般道と合流して小休止とする。コルから僅か20分程度であった。

振り返ると剣が峰のトラバースに我の足跡が手に取るように見えるではないか!

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剣が峰北側のコルより明礬沢へ下降する

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高山植物云々の案内板あたりから見上げる剣が峰

 一般道の下山はすでに心が温泉にどっぷり状態、心が逸る! 急げ!

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駐車場目指し雪道を下る

すっかり下山後の楽しみになってしまった温泉浴。下山口の峠の茶屋から那須温泉目指して急ぐ急ぐ

今回の那須温泉郷は温泉の宝庫で日帰り利用できる上部より大丸温泉・北温泉・鹿の湯と

候補が多くて、さて何処へ行こうか?迷いに迷うが結局、入浴料が一番安い「鹿の湯」に決めた

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 日帰り入浴400円とは安い安い

「鹿の湯」の入浴料が安いのは那須温泉郷の源泉であり温泉配給会社が運営しており

元湯を保存しながらのPRも兼ねているからだろうと勝手な推測をしてしまった

この温泉は宿泊のできない共同浴場で、那須で一番歴史が古い温泉で一番有名な湯でしょう

昔、傷を負った鹿がこの湯で傷を癒したところから「鹿の湯」の名がついたそうです

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鹿の湯入口

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元湯とか鹿の湯と呼ばれる

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那須温泉の源泉地

 

 ボルケーノハイウェーのゲートを出て大きなヘアピンを3〜4つ過ごして「殺生石」まで下り切れば

 下流側に「鹿の湯」の入口があった。正面フロントにて入浴料400円支払い対岸にある浴場まで室内廊下

が続いていた。脱衣場は床、壁などに古さを感じ実に趣があります 

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浴室は対岸にあり室内廊下で渡る

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1度づつ温度の違う6つの浴槽が

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脱衣場は渋い趣きが

 

浴場には手前から打たせ湯(38度)、41度、42度の浴槽  次に43度、44度の浴槽

一番奥が45度、46度と6個の浴槽と打たせ湯があります。 源泉掛け流しの湯温68,4度と高温で乳白色の硫黄臭がたまらない

泉質は含硫黄カルシウム硫酸塩・塩化物泉(酸性硫黄泉)  効能は皮膚病、神経痛、リュウマチなどです。

休日には駐車場も満車で大変混雑するようです。営業は08:00〜17:00です

 

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入浴の心得

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外部から見た浴室と渡り廊下

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簡素な小屋伏せ

 

入浴後に「殺生石」賽の河原へ立ち寄りましたが、キツネ伝説がある霊場のような場所でした

 

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鹿の湯前の殺生石

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無数な地蔵尊が

 

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勢ぞろいした地蔵尊

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殺伐とした賽の河原(何てことはない)

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湯の花の採取場

 

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 ボルケーノハイウェーの通行券

今回の旅費はマイカー利用で有料道路代360円、入浴代400円とガソリン満タン代合わせて7000円前後でした

どうしても一人乗りで長距離の高速道路代負担は重荷であり、すべて一般道路利用でした。

不眠不休で23時間(登山時間6時間を含む)、TOTAL600kmを走り帰宅しました。

 

2回連続で日帰りボルケーノ登山ができました。 GW目前の2日前に20cmは積もったのだろうか?

気ままなルートでアルペン的な那須連山を闊歩し群青な空と白い雪のコントラストを存分に楽しめました

トレースの無いバージンロードを独り占めでき陽春の雪山は静寂を味わうには最高な舞台でした

那須岳よ! ありがとう

 

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