2005年5月8日(日) 同伴者 なし (マイカー利用日帰り) |
深田百名山にも選ばれている埼玉県を代表する名山にアカヤシオツツジの群落が咲き誇る
両神山の最も美しい季節に登ることができました。
独立峰で山容も堂々とし山頂部や主脈は鋸歯のごとく岩峰が連続する素晴らしい山です
麓から眺める両神山はまるでラピュタの城のごとく堂々とした姿をしています
自宅 06:35===関越自動車道===(R140)===(R299)===金山志賀坂林道===09:40落合橋09:50---金山沢右俣左沢右岸杣道---11:35梵天尾根---辺見尾根分岐---11:45剣ヶ峰12:05---前東岳---東岳12:05---風穴竜頭山---西岳13:05---行蔵坊ノ頭---13:45八丁峠13:55---上落合橋14:35---落合橋14:45===金山志賀坂林道===(R299)===16:10秩父《武甲温泉にて入浴》16:55===飯能===入間===所沢===田無===自宅 20:30 着 |
小鹿野町のR299より望む両神山
深田久弥日本100名山に選ばれている埼玉の名山「両神山」を一年で一番素敵な顔をしてくれる、
この時期に登ることができました
本当のことを言いますと前日どこに行こうか決まっておらずに家を出る始末でした
家内には「山へ行ってくる」とのみ言い残し家を後にしました。
行きたい山は数々あるけれど日帰りで登れる山は限りがあります。
とりあえず北へ向かって車を走らせ関越道に入っても行き先不明状態です。
関越道に入った時点で「那須岳」へ行く事はあきらめましたが「日光白根山」「草津白根山」への
思いは捨てがたくて悩みました。翌日もオフなのでとことん疲れても大丈夫と考えて、
ちょっと強行軍なコース選択をしておったのですが北方の空模様を考慮したり連休最終日と
相成っている関係で帰路の交通渋滞も鑑みて無駄な高速通行料を支払いたくないとの思いで
途中のインターで出てしまいました。その時点で「両神山」にターゲットは絞られ
一路、秩父路へと向かいました。この時点で家内に携帯にて行き先を告げました
こんな無計画登山をしているのは私だけでしょうか? ったく! いい加減ですね!
R299志賀坂トンネル手前を左折する 金山志賀坂林道より見た二子山 八丁隋道北側
落合橋横の駐車場 金山沢右俣左沢右岸杣道の登山口
登山口である落合橋の駐車場は満員で路肩同然の少しのスペースに駐車を完了
いざ!登山開始と思いきや両神山に最短で登れる金山沢右俣左沢右岸杣道コース入り口には
「危険なため通行止」という「埼玉県秩父農林振興センター」と称する名でロープにより封鎖してあります。
どうして古くからある道を封鎖するのだ!と思いながらも無視をして自己責任を念頭に登山開始
アカヤシオと芽吹きが美しい 右側の沢筋には雪渓が 豊富な残雪
登山コースにした金山沢右俣左沢右岸杣道は踏み後も古くても明瞭でとっても静かでした
丁度、半分登ると沢を横断しますがここで水が得られます。とても良質な美味しい水です
水場から5分登ったところで20mほど崩壊したザレ場にでるがナイロンロープがたれているので
これを利用すれば難なく越すことができました。このコースで危険箇所というのはここくらいで
どうして「危険なため通行止」という措置を取らねばならないのかが分りません
韓国の山のように ’自然を休ませるため’ ’山火事を防ぐため’との大儀があるのだったら分るのだが?
《金山沢右俣左沢右岸杣道で見た草花たち》
梵天尾根との合流点 上にも同様な看板が 稜線に咲くアカヤシオ
梵天尾根に這い上がったところは剣が峰の南200mと時間にして10分あれば十分な場所でした
稜線上の落葉樹はまだ芽吹き前で眺望も良く殺風景な色調のなか一際アカヤシオのピンク色が見事です
頂上からは賑やかな登山者の声が聴こえてきて真近であることを知らせてくれます
梵天尾根の稜線 剣が峰目前のアカヤシオ 頂上直下のクサリ場
剣が峰頂上には観光協会の方が両神山登頂記念バッチをプレゼントしてくれ遠慮なく頂戴しました
GW最終日いうことで大勢の登山者で賑わう山頂は展望盤の上にも荷物を置かれる始末
恒例にしている展望盤をカメラに収めることは残念でしたが達成できませんでした
皆が楽しみにしているようなものを荷物台として利用してしまう事なんぞは慎まねばなりませんね!
剣が峰には鯉のぼりのミニチュアが 剣が峰にて(1723m) 山頂の道標
《剣が峰からの眺望》
雲取山の横に富士山が 甲武信岳 南八ヶ岳(赤岳・横岳・硫黄岳・天狗岳)
剣が峰からの眺望はすこぶる良く百名山に恥じない展望でした。
頂上を後に八丁尾根を辿ることになるのだがアップダウンが豊富でクサリ場だらけの登山道は
対向してくる登山者との順番待ちで譲り合う時間のロスが馬鹿にならない
登りに利用した登山道より、よっぽど危険が潜んでいるような気がしました
クサリ場の数は数十箇所はあろうか! その多さにびっくりいたしましたが
クライム好きな私にとってクサリなんぞは邪魔だ!なんぞと思いつつも少々利用させていただきました
東岳山頂 東岳より赤岩尾根を望む 東岳付近の登山道
東岳から西岳の稜線は両神山の一番美しいところではと思ってしまうのは私だけでしょうか?
西方には八丁尾根から続く赤岩尾根が鋸の歯のごとくギザギザな姿を見せ登山欲をそそります。
そんな赤岩尾根を次回は登って見たくなりました
竜頭神社の祠 西岳の道標 西岳山頂にて
東岳と西岳の中間にある風穴竜頭山には竜頭神社の祠が祀られており信仰の山であったことが伺える
西岳から行蔵坊ノ頭までが八丁尾根の最難所でしょうか? 下りも上りもクサリ場が3〜4箇所連続し
渋滞するのもうなずけます。クサリ場では!一人一人安全を確認後譲り合って登りましょう!と
看板が随所にかかっているのが何故か虚しさを感じました。順番を待っていると日が暮れてしまいそうで!
八丁峠分岐点 林間に咲く草花 上落合橋の下山口
八丁峠からは静かな林間のなかの道を1,4kmで上落合橋まで下り立ちました。
上落合橋と落合橋はヘアピン状な林道に架かり50mほどしか離れておりません
上落合橋 落合橋 八丁隋道南側
車まで辿りつき、朝来た道を帰路として秩父市まで戻り武甲温泉にて汗を流し、すっきり、さっぱり
連休ということで帰路は関越道の渋滞を避けR299をひたすら東京目指して帰りました。
帰路に入浴した武甲温泉 駐車場が会場の鯉のぼり祭り 武甲温泉の入館券
二子山から仰ぎ見て35年を経てようやく登るチャンスを得る事ができまして
さすが百名山に選ばれた訳が分ったような気がしました。
一年で一番美しいと呼ばれるアカヤシオ咲く時期に登れたことを歓んでいます。
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