2005年5月3日(火) 同伴者 Wife (電車利用日帰り) |
京浜地区の岳人であれば必ず登ったことがあるでしょう丹沢を代表する山を歩いてきました。
若き日にボッカ(歩荷)や小屋番のアルバイトをした岳人魂の原点となった思い出の地です。
そんな時代の話はWifeも知っており思い出話をしながらの、二人三脚のんびり登山でした。
自宅 05:55---最寄駅06:23===06:50小田急登戸駅07:04===(小田急電鉄)===07:56渋沢駅 08:08===(神奈中バス)===08:25大倉バス停08:35---09:00観音茶屋09:00---見晴茶屋---09:35一本松09:50---10:10駒止茶屋10:10---10:30堀山の家10:45---10:55天神尾根分岐10:55------11:25花立山荘(昼食30分)11:55---12:10花立の頭12:10---12:20金冷し12:20---12:35塔の岳(尊仏山荘にて休憩)13:20---13:30金冷し13:30---14:25鍋割山15:05---16:05後沢乗越---16:50二股---18:10大倉バス停18:38===(神奈中バス)===18:45渋沢駅19:26==(小田急電鉄)===20:24小田急登戸駅20:39======21:12 最寄駅---自宅 21:30 着 |
塔の岳頂上からの表尾根と大山
GWの最中なので交通渋滞を避けて電車利用での日帰り登山と相成りました
一昨年の暮れに大山に登った折に知った「丹沢・大山フリーパス」という小田急電鉄の
割引切符を利用して一路、丹沢の玄関 渋沢駅に降り立ちました。
バス乗り場も三十数年前は南口であったのに北口のロータリーへと変貌している様には驚きました。
南口側へは降り立ちませんでしたが昔の面影がどれほど残っている事でしょうか?
大倉行きバスで15分程度乗車しで終点に到着するが若き日の深夜、渋沢駅より50分ほどを
黙々と歩いた想いが蘇ります。大倉口〜大倉間の砂利道も立派な舗装道路に変わり大倉の
バス停周辺も当たり前のように変わってしまいました。ちょっぴり寂しい気分がしました。
大倉バス停広場 八重桜が満開の大倉集落 多くの登山者たち
GW中なので多くの登山者たちと共にバスを降り立ち、いよいよ大倉尾根(バカ尾根)の登行を開始
今回の山旅は大倉尾根がどのように変貌をしているか、この目に留めたいとの想いからです
まず登山者の年齢層の高いこと、以前から若者愛好者が激減していることは知ってはいたが
自分の若き日は大倉尾根に学生山岳会やワンゲルの部員たちの歓声があふれていました
そんな歓声が聴こえてこないのはちょっぴり寂しい気分です
まず登山道が良く整備されているのには驚きました。
丹沢山塊の登山道は第10回神奈川国体(昭和30年)の登山競技のために整備されたのが最初と
聞かされたことがありましたが私が頻繁に通った頃はかなり荒廃していたよう記憶しております。
観音茶屋 一本松 駒止茶屋
観音茶屋を過ぎ見晴茶屋へと到着、通りに面したプレハブ小屋は戸が閉められたままで裏手には以前は
なかった山小屋が出来ていました。ボッカ(歩荷)時代には大変お世話になった親父様はお達者でしょうか?
重荷に喘ぐ若者に、お茶を飲んでけ!って何時も好意にして頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな茶屋に顔も出さずに通りすぎる後ろめたさを感じつつ・・・(30数年の歳月では忘れ去られていることと)
一本松へ来てみると水無川側(東面)の展望が全く無いではないか!
以前は森林伐採されて、ここまで登って来ると渋沢・秦野方面の夜景がとても美しく見える
最初のビューポイントだったのです・・・ (ここまで登るのが第一目標だったのですがぁ〜)
その頃植樹されていた2〜3cmの杉苗が今では20〜25cmになっているではないか・・・(驚!)
また、ここから駒止茶屋周辺も東面側は草付状で展望が良くきいていたのですが
現在は杉林のなかで展望は得られません。 とても残念です!
堀山の家 小屋横の二股分岐にて
いよいよここから大倉尾根のバカと呼ばれる急登がはじまります。登山道はとても良く整備せれています。
(以前は赤土剥き出しで流水で掘られた溝が無数に行く手を阻んだ難所でしたが)
現在は丸太でできた階段が延々と続いていて別な登りづらさはありますが格段の整備でしょうか
延々続く丸太階段の道 露岩が多くなると花立山荘が真近 戸沢からの天神尾根分岐点
かき氷の旗が見えたら到着 花立山荘にて さぁ〜 後50分で塔の岳です
花立山荘から花立の頭まで登れば塔の岳頂上に手が届きそうな距離です
一旦下り、両側が切れ込んだ馬の背を通過し金冷シを過ぎれば最後の階段です
花立の頭より蛭ガ岳 塔の岳 表尾根と大山
玄倉川の向こうには富士山が 頂上の方向展望盤 登山者で賑わう頂上広場
頂上にてツーショット 思い出の尊仏山荘
頂上の尊仏山荘はほとんど変わりないように見えたが2階のゲランダ手すりには
太陽光発電?の集光板が取り付けられて現在では照明に利用されているようでした
私がアルバイトしていた頃はランプでしたので、使用済みのガラス掃除が不可欠な日課だったのです
4匹の野生鹿たち 金冷シ道標 鍋割山頂の道標
時間に追われつつ頂上を後に往路を戻る途中登山道脇に4匹の野生鹿が草を食べていました。
金冷シの分岐まで戻り鍋割山稜〜栗の木洞尾根を下ることにしました
鍋割山稜は上り下りの少ない穏やかな尾根歩きが出来ます。
大丸・小丸付近はブナの芽吹きの真っ最中、本沢の頭と過ぎれば鍋割山に到着。
鍋割山荘前にて 38年前の鍋割山荘前にて 山荘と頂上広場
鍋割山頂上にある鍋割山荘の名物は鍋焼きうどんが最近有名になったようですね!
噂の鍋焼きをご賞味するために訪ねたような気がして?(笑)
山荘内に入ってみると30周年記念を祝うイベントの案内が掲示されていましたが
私が始めて鍋割山を訪れたのはそれ以前でブリキ小屋で冬の平日ということもあり無人だったような気が
頂上の展望盤 鍋割山荘の内部 これが(名物)鍋焼きうどん
栗の木洞尾根を下ることになるが静かで可憐な草花たちが春を告げていました
《栗の木洞尾根で見かけた草花たち》
足が痛いというWifeのペースでゆっくりと時間を気にしないで大倉バス停をめざしました
二股には以前、県立登山訓練所があったのであるが現在は大倉の対岸に名称を変えて存在しているようです
ミズヒの沢出合付近を下る 元、登山訓練所があった二股 国定公園案内板前にて
30数年の移ろいを感じつつも私の青春を語らずとも感じとってくれた
Wifeとの二人三脚登山
晴天で迎えてくれた塔の岳 ありがとう!
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